にも書ける!声人語  〜略して君天〜

【社説】 2005年10月20日(木曜日)付

党首討論 外交不在がよく見えた


【親切】 2005年10月20日(木曜日)付

朝日論調 国民不在がよく見えた


 小泉首相の言葉に、耳を疑った。

 小泉首相の言葉に、耳を傾けた。

 「靖国神社の参拝は憲法で保障されている……。『思想及び良心の自由は、これを侵してはならない』と憲法19条に書いてある。総理大臣である小泉純一郎が、一国民として参拝する。それがどうしていけないのか。私は理解できない」

 「靖国神社の参拝は憲法で保障されている……。『思想及び良心の自由は、これを侵してはならない』と憲法19条に書いてある。総理大臣である小泉純一郎が、一国民として参拝する。それがどうしていけないのか。私は理解できない」

 きのうの党首討論で、初舞台に立った民主党の前原代表への答弁である。

 きのうの党首討論で、初舞台に立った民主党の前原代表への答弁である。

 憲法を引き合いに出すなら、「国及びその機関」に「いかなる宗教的活動」をも禁じた20条3項の政教分離の条項を忘れてもらっては困る。

 9月末、この条項に照らして首相の参拝を違憲とする大阪高裁の判断が出たばかりだ。

 憲法を引き合いに出すなら、「国及びその機関」に「いかなる宗教的活動」をも禁じた20条3項の政教分離の条項を公明党に忘れてもらっては困る。

 9月末、この条項に照らして首相の参拝を違憲とする大阪高裁の肝心の判決は「(原告の)権利や利益が侵害されたものと認めることはできない」として、原告側の控訴を棄却した。

(つまり国が勝っているのですが、何か。)

 

 自分に都合の良いところだけを、つまみ食いする。憲法99条で「憲法を尊重し擁護する義務」を負った首相から、そんな底の浅い憲法論を聞こうとは。

 

 

 自分に都合の良いところだけを、つまみ食いする?事実を99%ねじ曲げて捏造報道を繰り返す朝日から、

 どの口がそれを言う!

 みたいな反論を聞こうとは。

 意に沿わない判決には聞く耳持たぬということなのか。理解できないのは私たちの方である。

 意に沿わない判決には聞く耳持たぬ...えっ判決??さりげなく判決にすり替えているのか。理解できないのは私たちの方である。

 首相が靖国神社を参拝した後、今月下旬に想定されていた町村外相の訪中が中国側に拒否された。韓国政府は月末の外相訪日を見送り、年末で調整していた盧武鉉大統領の訪日計画も見直す可能性を示唆している。

 首相が靖国神社を参拝した後、今月下旬に想定されていた町村外相の訪中が中国側に拒否された。韓国政府は月末の外相訪日を見送り、年末で調整していた盧武鉉大統領の訪日計画も見直す「可能性を示唆している」と書いてあるが、朝日用語なので一般的には「期待している」と解釈してよいだろう。

 靖国に行けば、繰り返し参拝中止を求めてきた中国や韓国が態度を硬化させるだろう。そのことは首相や外交当局ならずとも、多くの国民が抱いていた懸念ではないか。

 靖国に行けば、繰り返し参拝中止を中国や韓国にご注進申し上げてきた朝日は態度を大きくするだろう。そのことは首相や外交当局ならずとも、多くの国民が楽しみにしている娯楽ではないか。

 それでもあえて首相は参拝に踏み切った。ならば、ふたつの重要な隣国との関係をどう正常化するつもりなのか、具体的な戦略を聞きたい。

 今回の党首討論で、多くの国民が注目したのはその一点だったに違いない。

 そんなことがなくても首相は参拝に踏み切った。ならば、仮想敵国であるふたつの隣国との関係をどうするつもりなのか、具体的な戦略を聞きたい。

 今回の党首討論で、朝日の記者と●●党が注目したのはその一点だったに違いない。

※ 〜に違いない:主に朝日新聞で多く使われる新聞用語。ちなみにここでいう「多くの国民」とは、朝日の記者と●●党のことに違いない。

 前原代表は、そんな国民の率直な疑問を背に、首相の外交戦略を真正面から問いかけた。

 前原代表は、そんな中国様韓国様の率直な疑問を背に、首相の外交戦略をまじまじと問いかけた。

 日中間の問題は靖国だけではない。今後、中国のエネルギー消費の拡大に伴って大気汚染や二酸化炭素の排出が深刻な問題になるのは必至だ。東シナ海のガス田開発をめぐる対立もある。

 中国の問題はエイズ、疫病といった衛生問題から貧富の格差、人口問題、環境問題、台湾問題、チベット問題などきりがない。現在、中国のエネルギー消費の拡大に伴って大気汚染や二酸化炭素の排出が世界規模で深刻な問題になっており、日本に降る酸性雨に含まれる硫黄酸化物の約半分は中国に由来すると言う報告もある。 東シナ海のガス田開発をめぐる対立もある。

この段落はより具体的に書いた方が読者思いだ。)

 さまざまな課題を包括的に考えて戦略を練ることが必要なのに、参拝の強行で対話の道が閉ざされてしまったことをどう考えるのか。

 さまざまな課題を包括的に考えて戦略を練ることが必要なのに、参拝反対をあおって対話の道が閉ざされてしまったことを朝日はどう考えるのか。

 だが首相の答弁には失望させられた。

「中国、韓国とはかつてないほど相互依存関係が深まっている。両国の首脳と、未来志向で協力関係を進めていこうと合意している」「先の大戦で心ならずも命を失った方々に哀悼のまことをささげるということを中韓に理解してもらうよう努力する」

 だが首相の参拝方式には失望させられた。

「『内閣総理大臣 小泉純一郎』といった記帳はしなかった。」「本殿に昇殿せず、手前の拝殿の前で礼をしてさい銭を投じた」「総理大臣小泉純一郎としてではなく、一人の国民として参拝した」

 首相にはここ数日の近隣外交の逆流が目に入らないかのようだ。首相は参拝に込めた思いを重ねて語ったが、私たちが聞きたかったのは外交である。

 首相にはここ数年の遺族や真当な日本国民の思いが目に入りきらなかったようだ。首相は参拝に込めた思いを重ねて語ったが、私が見たかったのは正装で本殿に上がり二礼二拍手一礼する内閣総理大臣としての公式参拝である。

「小泉政権は外交不在の4年半だった」。前原氏は討論の最後をそう締めくくった。そう言われても仕方あるまい。

「小泉首相は公式参拝なしの4年半だった」。だから任期終了間際の来年8月15日こそは最後を公式参拝で締めくくったら。そう言われても仕方あるまい。

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