http://www.d-uso.to/diary/01/0104.htm

　昼飯のスパゲティナポリタンを眺めながら、積年の疑問を考えていた。それは「なぜナポリタンは赤いのだろうか」という問いである。

　朝曰新聞の朝刊を眺めながら長年の疑問に考えを巡らせていた。それは「なぜ朝曰新聞社は赤いのだろうか」という疑問である。

　簡単に見えて、奥の深い問題だ。「赤いから赤いのだ」などとトートロジーを並べて悦に入る浅薄な人間もいるが、それは思考停止に他ならず、知性の敗北以外なにものでもない。

　実に奥の深い問題だ。「赤いから赤いのだ」などとトートロジーを並べて悦に入る浅薄な人間もいるが、それは思考停止に他ならず、知性の敗北以外のなにものでもない。

　「赤方偏移」という現象がある。宇宙空間において、地球から高速に遠ざかる天体ほどドップラー効果により、そのスペクトル線が赤色の方に遷移するという現象である。

　｢赤方偏移｣という現象がある。宇宙空間において、地球から高速で遠ざかる天体ほどドップラー効果により、そのスペクトル線が赤色方向に遷移するという現象である。

　つまり、本来のナポリタンが何色であろうとも、ナポリタンが我々から高速で遠ざかっているとすれば、毒々しく赤く見えるはずなのだ。

つまり、本来の朝曰新聞社が何色であろうとも、社屋自体が我々から高速で遠ざかっているのであれば、それが毒々しい赤色に見えるはずなのだ。

　目の前のナポリタンは高速で動いているか否か？それはナポリタンの反対側に回ってみることでわかる。運動の逆方向から観察することで、スペクトルは青方遷移し、青く見えるはずなのだ。

では実際に、築地の朝曰新聞社の運動を検証してみることにしよう。困難なことではない。社屋の裏側に回ってみれば直ちに判明する。即ち、運動の逆方向から観察し、スペクトルの｢青方偏移｣が見られるのならば遠ざかっていると言えるのである。

　逆に回ってみたところ、ナポリタンは赤かった。よってこのナポリタンは高速移動をしていないと言える。

　先日私が裏から覗いてみたところ、朝曰新聞の社員が部数激減のため真っ青になっていた。よって朝曰新聞は高速で後退している。

＜関連＞　サイクロトロンによるナポリタン・スパゲティー観測第一次計画について　http://www.d-uso.to/etcuso/tanpatsu/cyc.htm