当ホームページは ペルーの電波望遠鏡を支援する会 を応援しています |
|||||||||||||||||||||||||||||||||
応援しよう |
ご意見、ご感想、情報提供のお便りは madam@atmark.gr.jp までへ
|
||||||||||||||||||||||||||||||||
=INDEX= トップページ ペルーのこと知りたい!
|
南米ペルー、標高3370メートルのアンデス山脈。 まもなく、ここにペルー初の電波望遠鏡が完成する。 ペルーに新たな学問の道が開かれることになった原動力は、日本人天文学者父子の熱意だった。
苦難の道のりは今から50年前にさかのぼる。
1957年、石塚睦(いしつか・むつみ)さん(74)は、 アンデス山中にコロナグラフによる太陽観測施設を造るため、家族とともにペルーに渡った。 47日間にわたる長い船旅の末、ペルーに到着。 首都リマから330キロ離れた小都市ワンカイヨ近郊に観測所を造り始めた。 だが、現地の状況は想像を絶するものだった。 離れた場所からの水源の確保、かぎられた発電設備、 そして計画の100分の1にも満たない、わずかな予算...。
しかし睦さんは、あきらめなかった。
1979年、数々の苦難を乗り越え、ようやく太陽観測施設を完成させた。 睦さんがペルーに渡ってから、すでに22年が過ぎていた。 1988年7月、念願のコロナグラフによる観測を始めた。
ところが、観測を始めてわずか1ヶ月後、 観測所は反政府ゲリラ(センドロ・ルミノソ)に占拠されてしまう。 ゲリラのねらいは、天体観測用の暗視野スコープ。 暗視野スコープの赤外透視器が手に入れば、暗い夜間でも活動ができる。 反政府ゲリラは睦さんに暗視野スコープを出すよう要求、睦さんは要求を拒否したため攻撃に遭う。 睦さんが丹精込めてつくった観測所は、反政府ゲリラによって爆破、全壊してしまった。 長年の苦労が、ようやく実った矢先の悲劇だった。
だが、それでも睦さんはペルーにとどまることを選んだ。
「ペルーに天文学を根付かせたい」
睦さんは現在、ペルー国立地球物理研究所のアンコン観測所長として、天文学の研究と教育に情熱を傾けている。
----- ----- ----- -----
睦さんの二男ホセ・イシツカさんは現在、国立天文台で電波天文学を研究している。 2002年、ホセさんはペルー民間電話会社が持つ直径32mの衛星通信用アンテナが利用されなくなったことを知った。 アンテナに専用受信機を設置すれば、約1000万円の費用で電波望遠鏡に改造できる! ペルーに電波天文学が開かれる、またとないチャンスだった。 通常、新たに電波望遠鏡設備を建設するとなると、億単位の費用がかかる。 「この機を逃したら、二度とチャンスはない」 ホセさんは、支援を呼びかけた。
父子の長年の苦労を知る日本の研究者たちは、支援に動き出した。 国立天文台は2004年3月、地球物理研究所と研究協力協定を締結。 これにより32mアンテナおよび付帯設備が、ペルー民間電話会社から ペルー地球物理観測所へ移管されることになった。 国立天文台野辺山宇宙電波観測所では、電波望遠鏡として使えるようにするための受信機をつくる直接支援を行っている。 ペルー初の電波望遠鏡にむけて大きく前進したのだ。
しかし、これですべてが解決したわけではない。 移管後の運営費用という問題が残っている。 現状では財政難のため、水道代や電気代さえままならない。 国立天文台の海部宣男前台長はじめ、多くの研究者が 「ペルーに天文学を根付かせようとしてきた石塚さん父子の苦労を実らせたい。 多くの人の助けがほしい」 と呼びかけている。
----- ---------- -----
当ホームページではこの主旨に賛同、というより感動!! 多くの方々にこの事実を知っていただきたい、賛同していただきたいという一念で、微力ながらお伝えした次第です。 天文を愛する皆さまのあたたかいご支援をよろしくおねがいいたします。
関連リンク集
マダムの大きなお世話
( ̄□ ̄;)
|