天文台マダム日記
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その2 
科学者にダイヤ

 

 それはまだ、私達が婚約してまもない頃のこと。

 私は生まれて初めて訪れる場所で胸をときめかせていた。あの銀座のミキモトへ婚約指輪を見に来たのだ。

「ミキモト行きたい」「一度は行きたい」「こんなときじゃないと行かれない」「見るだけでいいから」「偵察だと思って...」云々、というわけで私はウキウキ、彼はしぶしぶ、とにかくミキモトへやってきた。

「いらっしゃいませ。」

「あの、婚約指輪を見たいのですが。」

「お二階へどうぞ。」

 有名なあの言葉が頭をよぎる。

 〜 お給料の3ケ月分 〜 

 私は冗談で、

「ねえ、知ってる?お給料の3ケ月分っていうのは昔の話で、いまは6ケ月分なんだって。」

 と言ってみた。すると、彼はたいそう驚いて、

「え、そんな、お金ないよ、どうしよう...。」

 とサイフをあけてにらめっこ。

「うそうそ。」

 純な人をからかうもんじゃありませんな。

 

 さて、エンゲージリングのコーナーには、確かに3ケ月分強のお値段のダイヤがずらりとならんでいる。

「きれーい。」

「わー、いろんなデザインがあるよ」

 彼そっちのけでショーケースに見入る私。

「見て見てー。これかわいいと思わなーい?」

 と、彼がいない。あれれ、どこへいっちゃったんだろ。興味ないから外へ出ちゃったのかな。

 

 店内を見渡すと.... いた!

 ルビーとサファイアが並んだショーケースの前に釘づけの彼を発見!座り込んで熱心に中を見入っている。

「興味持ってくれたんだ。」

 私は嬉しくなった。

 でもね、ちがうの。今日はダイヤを見るのよ。ルビーとサファイアが気に入ったんなら、またいつか...。

 教えてあげようと近づいたところ、何やらぶつぶつ呟いている。

「うーん、同じ酸化アルミニウムなのに、結晶構造が同じでイオン構造がちがうだけで、どうしてこんなに色が違うんだろう。」

 私は目が・(テン)になって絶句。

 それを言うなら

「うーん、同じダイアモンドなのに、カラット数が同じでカラリティが違うだけで、どうしてこんなに値段がちがうんだろう。」

 とか、

「うーん、同じカラーなのに、カラリティが同じでカットが違うだけで、どうしてこんなに輝きがちがうんだろう。」

 とかって言うのよおっ!!

 慣れてくるとお店の人に自ら質問。

「どうしてダイヤに圧力をかけると自然には存在しないはずのブルーダイヤモンドができるんですか。」

 ううう、そんな熱心な質問、しないで欲しかった。

 

 結局私たちは丸一日かけて 9 件 のお店を見て歩きました。サンプルが沢山見られて、この日の宝石店めぐりは楽しかったようです。乗り気じゃなかったはずの彼の目が、徐々に輝きを増していくのがわかりました。彼にとって宝石はただの鉱物。猫に小判! 科学者にダイヤ

 よかったね。好物の鉱物がたくさん見られて...。

  

学会についていく

 

 ヨーロッパで学会。スーツケースを持った夫に寄りそうオシャレな服を着た私。学会レセプションは夫人同伴。もちろん私はドレスで出席 楽しみだわあ。今年の国際学会はどこであるの?品のいいドレスが欲しいなあ。ああっ、どうしようアタシってば、英語話せないっ!アナタ、通訳。通訳たのむわね。

 という話を、結婚当初の夫に話したら

「はあ?」

 とあきれて思いきり笑われた。

「どうして?学会って夫人同伴なんじゃないの?ついていっちゃいけないの?」

 

 はじめて気づいたが、学会の旅費は夫の分しか支給されない

 かくして夢のマダム生活=夫の学会について海外へ行く天文学者夫人、という幻想はもろくも崩れ去った。

「別に、来たかったらついてきてもいいけど...自費だよ。」

「学会中は何もやることないよ。ヒマだよ。」

「ガッカイって学会って書くんだよ。パーティじゃないんだよ。」

「あのさ、なんかものすごーくカンチガイしてない?」

 ... 夫がなにか言ってるようだが、すでに耳に入らない。

 自費ね。自費なのね!自費だったら行ってもいいのね!!

 いつか行くのよ!絶対行くのよ!!それまでせっせと節約、節約。

 

 まずは夫のお小遣いから...と。

 


数が苦(数学

 

 学者の妻だというのに、私は勉強に対して不埒な女だ。とくに数学はまるでダメ。中学、高校の進路相談では、

「得意科目をやるよりも、数学さえ平均点に届けば全体の点がかなり上がりますね。」

 あまりにも数学の点数が低いので、いつも同じことを言われる。かくして苦手科目の克服という指導によって私は人生でもっとも多くの勉強時間を数学に費やしたにもかかわらず、いまだに何も思い出せないのはなぜだ?

 将来、子供が大きくなって私に

「数学をみて欲しい。」

 といってきたらどうしよう。そのときは

「パパに聞きなさい。」

 と答えたほうが、おそらく子供のためだろう。

 

 そんなある日、数式を見ただけで頭を抱える私に夫はたずねた。

「どうしてキミはそんなに数学を毛嫌いするの?」

「だって...。いい思い出がないんだもん。」

「いまだに夢にでてくるのよ。数学の宿題ができなくて、朝になっても宿題真っ白でどうしようっていう夢とか、数学の試験のとき問題が4問しかなくって、さっぱりわからなくて、これから120分間も何をして過ごしたらいいのって途方に暮れる夢とか.. あああ、もう考えただけでイヤ!」

「...そうか、かわいそうに。」

 驚いたことに夫は私を責めない。

 

 夫は魔法の言葉を口にした。

 

「数学はね、自然と会話をするための言葉なんだよ。」

 

 これは大学時代に家庭教師のアルバイトをしていた夫が、生徒さんに言った言葉だという。私は激しく感動し、そして後悔した。

 ああ、私も中学生のころアナタに出会って、アナタに家庭教師をしてもらいたかった。あのころ私がこの言葉に出会っていたら...。もっと数学を受け入れる気持ちになれただろうに。そしたら私の人生も少しは変わっていたのだろうか。

 まぁ、今こうして夫と平和に暮らしているのだから、これはこれでよかったのだろう。

  


ブルーバックス

 

 どう頭をひねっても文系の思考パターンしか見いだせない私だが、昔から星だけは好きだった。学研の「科学」「学習」という雑誌を覚えているだろうか。※学習研究社から出ていた小学生向けの雑誌。「大人の科学」は私達の世代にもウケている。

 このシリーズの魅力は本誌も良いが、なんといっても付録である。「科学」には理科実験セット、「学習」にはファンシーな文房具などがもれなくついてくる。

 私は「科学」をとっていた。クラスでは「学習」が多数派で、女子で科学をとってたのは私ひとり。友達と話が合わないが仕方ない。あの理科実験セットが好きだったのだ。

 理科はこよなく愛した科目なので、中学生くらいになるとブルーバックスを読んだ。理科の恩師が「相対性理論」の本をすすめてくれたのだ。といっても数式がでてくるところは全部すっ飛ばしていたので理解度はギモンだが..。

 

 さて夫はというと、これまた天文に夢中の少年時代。中学、高校と天文部の部長をつとめ、当時刊行されていた天文書はすべて読んだという。ああ、偉大なるわが夫。

 学研の科学とブルーバックス数冊で「アタシって、もしかして理系?」みたいな、大きな勘違いをしていた自分が恥ずかしい。

 その天文書の量たるや6畳の部屋がまるごと天文書で埋まっていたほどで、ダンボール箱20箱分というから恐れ入る。

 結婚するとき、夫はその一部を持ってきた。

 かくして新居のオンボロ官舎には巨大なスライド式本棚一杯に、総重量1トンはあろうかと思われるほどの大量の天文書がはこびこまれた。官舎の床が傾いているのはこのせいかもしれない。そのうち床が抜けるんじゃないかと今でも心配だ。

 

 こうして私は十数年ぶりにブルーバックスと再会した。

「あ、これ読んだことある。なつかしいー

 夫と私じゃ月とスッポンほど違いはあるが、ブルーバックスはうれしなつかし青春のあかしなのである。

 

 


完敗!

 

 夫が持ってきた本の中には、意外にも私の本とダブっているものが何冊かあった。趣味はさておき、天文学者でも別冊宝島ト学会を読むことがわかったので、とりあえずホッとした。

 ま、とにかく私の手持ちのブルーバックスは夫の本棚へ。夫が持ってきた別冊宝島は私の本棚へ。なんとなくカテゴリーを決めて整理整頓するうちに、私の本棚から「アインシュタインは間違ってる」という本が出てきてしまった。そーっと夫の本棚に入れておいたら、翌日その本のとなりに「アインシュタインは間違ってるは間違ってる」という本がならべられていて、私はひっくり返りそうになってしまった。まいりました。

  


天文学者は読書する

 

 夫はとにかく本を読む。お小遣いのほとんどを本代に費やしてしまう。せまい部屋がまたたくまに本だらけになって困っている。

 夫の小遣いを、

「どうせ本になるんだから、いいでしょ。」

 と、私が懸賞で当てた図書券などで現物支給することもあるが、別段文句は言われない。

 もちろん引き換えた分の現金は妻のふところへ 結果論でいえば胃袋へ(^^;

 


トレジャー・ストーン

 

 現在わが家では「トレジャー・ストーン(byデアゴスティーニ)」を定期購読している。この話のポイントは、夫の小遣いではなく家計で購入している点にある。趣味が同じというだけで、ややこしい説明の必要もなく、あっさり理解が得られるのだから夫にとって私はホトケのような妻である。妻の懐の広さには夫も感謝しているにちがいない。

 

(以下再現ドラマ)

 あっ、新しいトレジャー・ストーンがきた。ねぇねぇ、その宝石の本、私にも見せてよ。自分だけ標本箱見て嬉しそうな顔しないでくれなぁい?んっ?なんでこんなところに石コロがあるんだ? おおっ、天文台官舎で三葉虫の化石を発掘!?てなわけないでしょ!ちょっとぉ、しらばっくれて個人輸入した分光器で蛍光灯を見てる場合じゃない... あっ!(三葉虫の値札発見!)何これ?!20,000円もしたの?それだけあったら家族が何日食べていかれると思ってるの!(ブツブツ)...。このうえアンモナイトの化石が欲しいですって?(即)ダメ。却下。って何よ、そーやって、いじけて恐竜の骨格を組み立てるのやめてくれない?何ですって?悪妻!?ひどいわ(泣)人聞きの悪い。わかったわよ。例の欲しがってた「3D地球儀立体パズル」なら買ってもいいわ。そのかわりお小遣いでね あら?どこへ行くの?ウチに帰ったら家族サービスが基本よ。ねえ、アナタきょうお休みでしょう。お出かけしましょ。お出かけ!お出かけ!お出かけ!

 

 


仕事モードの顔

 

 夫は「仕事は家庭へ持ち込まない」と豪語している。きっと通勤途中で仕事モードと家庭モードを切り替えているのだろう。器用である。

 私は家での夫、つまり、テレビの前でゴロリと横になったきり動かず、もっぱらでれーっとして、ポリポリお腹をかきながら、おへそを出して、くだらないバラエティ番組を見てゲラゲラ笑っている姿しか知らないので、ある意味では夫の一面しか見ていないことになる。

 以前、父親のイメージを漢字一文字で表したら?というのをテレビでやっていたが、わが家の子どもたちなら迷うことなく「寝」を選ぶにちがいない。

 悪い男の代名詞に「飲・打・買」というのがあるが、夫はさながら

 飲 ・ 寝 ・ 屁 だ。

 

 だが、職場から家までのキョリが近いためか、ときどき仕事モードをひきずったままで帰宅することがある。

「あれ、今日はいい顔してるじゃない。」

 というと、大抵

「疲れてるんだよ。」

 という答えがかえってくる。

 ふーん。なかなか精悍な、きりっとしまったお顔じゃあないですか。

 

 夫がうっかり仕事の顔を持ち帰ってしまったとき、わずかに夫の天文学者としての一面をかいま見ることができる。こんな顔ができるんだから、きっといい仕事をしているのだろう。そんな時、なんのとりえもない私としては、ちょっぴりうらやましくもある。

  


文部科学省恐妻組合

 

 結婚当初、夫はどうも文部科学省恐妻組合の組合長をひきうけていたとかいないとかだそうだが、

 失敬な

 私はね、家庭ではつくす女なのよ!夫は九州男児で、結婚してから3回しか台所に立ったことがないのよ!

  1回目  つわりのとき、洗い物をしてもらった。

  2回目  やかんでお湯をわかしてもらった。

  3回目  夜中にこっそり焼きそばを作って食べたらしい。それも麺だけのヤツ...。

 ああ、つきあってた頃は、アパートで手作りハンバーグを作って私にごちそうしてくれたこともあったのに、今思えば、あれはオトリ作戦だったのか?!

 

 しかし、文部科学省恐妻組合なる秘密結社は実在するらしい。

 飲み会のあと青くなってケータイに謝っている天文学者の姿を時折り見かける。

  


夜のお仕事?

 

 天文学者と結婚した、と言うと、

「じゃあ、自宅に天体望遠鏡があるんだ。」

 と言われることがとても多い。

「ない。」

 と答えると、大変びっくりされる。

 天文学者はどでかい天体望遠鏡を持っていて、夜中に天体望遠鏡で星を見ているイメージが浮かぶのだそうだ。テレビで最先端の研究成果が紹介されるご時世なのに、なぜか天文学者像だけはレトロなのである。

 

「ご主人、夜のお仕事で大変ね。子供作れないわね。」

 うちには子供2人もおりますがな〜。

 

 まあいい。じつは、

「夜のお仕事で大変ね。」

 というご心配をいただくことはけっこうある。

 夫の専門は電波天文学なので、夜昼関係なく観測の仕事がはいる。

 ちなみに昼間でも望遠鏡では星が見えるので興味のある人はやってみてくださいな。(注:くれぐれも太陽を見ないように気をつけてください。失明の危険があります。)

 

 公務員なので基本的には、平日の朝8時30分から夕方5時までというのが勤務時間だが、実際はそうもいかない。とくに観測のときは天体の運行に左右されるので、勤務は超不規則となり、土日も関係なし。国内で時差ボケをおこすんじゃないかと心配になることもしばしば。それから学会前や論文の締め切り前は泊まり込みになることが多々ある。いつ帰ってくるとも知れない夫の夕食は、適当につまみをつくり、チンして食べるだけの状態にしてラップをかけ、ビールと一緒に冷蔵庫へ入れておけばOK。

 睡眠不足がつづいたり観測地への長距離移動がつづくと、一応妻としては夫の身体が心配だ。でも同じ疲れているのでも、観測がうまくいったとき、単に仕事が忙しいとき、トラブルがあったとき等の種類は顔でだいたいわかる。

 夫がトラブルを抱えていそうなときは、とっとと先に寝ることにしている。あれこれ聞いてもややこしくなるし、夫も機嫌悪くなるだけなので放っておくのが一番だ。黙ってビールの一本も冷やしておけばよい。

  


ナイショ、ナイショ 

 

 ふだん夫の職業を聞かれたときは「国家公務員」と答えることが多い。国立天文台の職員は文部科学省に属する公務員(※当時)なのだ。そのせいか、

「ご主人は気象庁の関係でしたよね。」

 と間違えられることもあるが、まあ気にしないことだ。

「やっぱり、あれですか、酸性雨ってひどいんですか。」

 などと聞かれた時にゃ、

「すいません、天文台なんです。」

 と訂正させてもらうが。

  

 しかし、場合によってはナイショにしておきたいと思うこともある。

 

「ブラックホールがあるっていうことは、反対側にはホワイトホールが存在するんじゃないですか。」

「自分はこんな理論を考えたんですけど......うんぬんかんぬん(長い。)」

「火星の人面岩って、あきらかに人造建築物ですよね。」

「小惑星が地球に衝突するって本当ですか。」

「天文学者が情報を隠しているって聞いたけど、何か知ってるんじゃないの?」

「NASAは宇宙人を隠してるんだって?」

「占星術の12星座と13星座はどっちが正しいの?」

 ・

 ・

 ・

 んなこと、専業主婦の私に聞いてどうするの・・・

 

  お探しのネタはこちらでしょうか

  NASA Home Page http://www.nasa.gov/

  超科学 http://www.gakken.co.jp/mu/

  超能力者 http://www.xeneph.com/

  宇宙人・未確認飛行物体 http://www02.so-net.ne.jp/~earthian/

  チャネリング http://www.hoshinet.jp/hoshi/

  13星座占星術の基礎知識 http://newfortune.hi-ho.ne.jp/prohouse/uranai/etc/fan0034.html

  糸川英夫の『細密占星術』 http://astro.isic.co.jp/nttdata/

 


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