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搭乗の思い出
古い話で恐縮だが、10年以上前に仕事で調布飛行場〜新島間を往復したことがある。飛行機は9人乗りと小さく、機体のバランスがとれるよう座席が割り振られるため体重を申告しなくてはならなかった。当時お年ごろだった私は、 「サバをよむべきか、恥を忍んで正直に書くべきか。」 出発の際、機長さんが乗客をふりむいて、 「じゃ、行きますんで。」 と言って離陸したことが、ある意味たいへん 衝撃的( ̄□ ̄;)!!だったので、やけに印象に残っている。 「なんだか、タクシーの運転手さんみたい」 と思いきや、その腕前はあなどるなかれ。調布飛行場からの飛行機はすべて有視界飛行方式。つまり、5Km以上視界がある有視界気象状態のもと、パイロットの目視に頼って飛行するのである。 (有視界気象状態に満たない気象条件のもと、計器類に頼って飛行することを計器飛行方式とよぶ。長い間、調布飛行場では有視界飛行しか認可されていなかった。 その後、平成25年6月18日に計器飛行方式による運航が可能となった。) 島の天候は変わりやすい。このときも新島の気象状況が悪く、着陸できない場合は調布へ引き返すという「条件付」の飛行であった。飛行機の窓から見た新島は、島の上にだけぽっかりと雲がかかっており、まるで海に浮かぶおまんじゅうのように見えた。 有視界飛行方式だと、雲や霧によって視界が確保できないときは着陸ができない。私は仕事のスケジュール上、この日の連絡船で新島から式根島へと渡る必要があったので、かたずを呑んで雲の行方を見守っていた。 皆既日食を見ている最中、第2接触を目前にして雲に覆われてしまったような心境 といえば、ニュアンスが伝わるだろうか。巨大な扇風機で雲をどかしてしまいたい!と、真剣に願ったことを思い出す。 新島上空を3回ほど旋回し、機内にあきらめムードが漂いかけたその時。 一瞬、雲の切れ間にうっすらと滑走路が見えた! すかさず機体はググッと急旋回、滑走路めがけて一直線!速効で着陸したのである。ほんの一瞬の機をとらえた、見事な着陸技であった。(平成5年11月28日) この有視界飛行方式は現在も変わらない。雲の下を飛ぶので飛行高度が低く、窓からの景色は素晴らしい。眼下の街並みは、家や車がひとつひとつ識別できるほどだ。ただし、小さい機体なので、それなりの揺れはある。このときの機長さんが親切な方で、ボンッと機体がタテに揺れるたびに 「ご安心下さい。」 とアナウンスして下さったのだが、「ご安心下さい」と言われたほうが、かえって恐怖心が増して安心できなかったことが、やけに忘れられない。 調布飛行場は伊豆諸島と多摩地域を直にむすぶ便利な空港だ。なにが便利かというと、あたりまえだが羽田に比べて多摩が近い。 かくいう私もこのときは、式根島の出張先から朝一番の連絡船で新島へわたり、新島のオフィスに立ち寄って立川の勤務先へ書類をFaxし、午前の便で新島を飛んで、お昼過ぎにはもう立川で仕事をしていた。(当時はE-mailなんてなかったのだ)こんな早ワザは、竹芝や羽田経由では不可能だろう。 しかし、調布飛行場が真価を発揮するのは、そんなたわいもないことではない。 島の人々にとって航空便は生活の足なのだ。これは過去数回にわたって伊豆七島を訪れた私のまぎれもない実感である。なので、私にとって調布飛行場の定期便は「生活密着型ローカル便」という印象が強い。
「じゃ、行きますんで。」
この感じがとても好き
天文台官舎から調布飛行場へは自転車で10分という近さ。もちろん徒歩でも行かれる。このくらいの距離だと、家の中にいても飛行機の音が聞こえる。あのブーン♪というエンジン音はすっかり私の耳になじんでしまった。 そのせいかどうかは知らないが、わが家の子供が大の飛行機好きなのだ。ちょっとでも飛行機の音が聞こえると、「あ!ヒコウキ。」と広い空を指差し、点のように小さな機影を誰より先に見つけてしまう。そして、 「ヒコーキぃ、ヒコーキぃ!ばいば〜い!」 と機影が見えなくなるまで、ちぎれんばかりに手を振りつづける。間近で飛行機の離着陸が見られる調布飛行場が至福の場所であることはいうまでもない。飛行場わきには、飛行機型の遊具が設置された公園があり、これまた子供が大喜び。親として子供が喜ぶ顔はなにより嬉しい。私はしょっちゅう散歩の足をのばしては、子供を飛行場へと連れていった。
調布飛行場は東京都で唯一小型機が離発着できる、小型機のための飛行場だ。名称も調布「空港」ではなく「飛行場」。あたりまえだがジャンボなんていない。ジェット機も飛んでいない。フェンス越しに見える駐機場には、セスナなど小型機がズラリと並んでいる。 青空に、管制塔の高さが映える。別段なんともない建物だが、周囲に高い建物がないので、まるで富士山のように目立つ。(飛行場なんだからあたりまえか)その不思議な存在感は、やけに私を惹きつけた。
(天文台トレンディ官舎日記:「キツツキと飛行機と静寂の森」のphotoに注目!)
2003年10月12日(日)、家族で「調布飛行場まつり」へ出かけた。天文台でいうところの特別公開日にあたる盛大なイベントだ。 飛行機の展示はもちろんのこと、通常は立ち入ることができない格納庫が見学できるほか、航空グッズ販売、紙ひこうき・模型ひこうきの制作、多摩と島しょの特産物販売、ちびっ子が大喜びのウルトラマンショー、フリーマーケット、地元や世界の料理を楽しめる飲食ゾーンなど盛りだくさんの内容だ。 天文台の特別公開日のように、ゲートオープンと同時に入場! ・・・は無理だったが、一応午前中から見学した。会場へ着く前からすでに私の鼻レーダーは反応しっぱなし! それもそのはず、入り口わきの飲食ゾーンではベルギー料理、ブラジル料理、スリランカ料理、インドネシア料理、タイ料理、ギリシャ料理といったご馳走テントがズラリと軒を並べている もちろん地元の町会や島からの出店もあり、お昼前から舌つづみを打つ人たちで賑わっていた。当然、胃袋を刺激された私だが、 「まずは、会場へ入ってから。」 と、ガマンガマン。 抽選番号が記された会場案内図をもらい、いざ入場! しかし、またもや私の鼻をつかんで離さないグルメな香り。見るとそこにはちょうど食べごろに焼きあがった手作りソーセージがっ!!! 「もうガマンできな〜い。」 というわけで、結局は腹ごしらえから (^^; 格納庫内の軽食コーナーでひと休みした後、さっそく格納庫を見学。飛行機好きのわが子は、早くも興奮状態で、前かがみに身を乗り出して機体をのぞき込んでいる。目が合った整備士さんに、思わず 「この子、飛行機が好きなんです。」 といったら、即座にウチの子供をヒョイと抱え、なんとコックピットに乗せてくださった。 「どうぞ、お写真撮ってください。」 「あ、ありがとうございますぅ。」 親バカ丸出しで写真を撮りまくったことは言うまでもない。しかし、翼も入れずに至近距離から撮影した写真は、見ようによっては、なんだかトラックの運転席?みたいであった。
となりの JAXA
調布飛行場のすぐ隣にはJAXA※(旧NAL)の分室がある。 会場にはJAXAの多目的実証研究機「MuPAL-α」※も展示されていた。私の記憶にまちがいがなければ、新島、神津島への定期便と同じ機体、ドルニエ228を使用している。 ※JAXAは宇宙開発事業団(NASDA)、航空宇宙研究所(NAL)、宇宙科学研究所(ISAS)の3機関が統合して発足した独立行政法人。 ※「MuPAL-α」のMuPALとは、Multi-Purpose Aviation Laboratory(多目的飛行研究所)の略 去る10月1日に統合されて名称が変わったばかりだが、機体にはNALではなく、きちんと宇宙航空研究開発機構と書かれていた。 夫がJAXAブースのスタッフと話し込んでいる。 夫 「じつは私もJAXAと一緒に仕事をしているんですよ。」 J 「何のプロジェクトですか?」 夫 「旧宇宙研のうんぬんかんぬん(専門的な話).....。」 夫の話にふむふむうなずいていたら、JAXAスタッフの一人と目が合ってしまった。どっ、どうしよう、何か話さなくては。 私 「あ、あのっ、もうJAXAって名乗るの慣れましたカ?」 J 「いやぁ、慣れてないですよ(笑)」 電話にでるとき、 「はい、ジャクサです。」 と名乗るのに、まだ気を使っているそうだ。無意識に 「はい、航技研です。」 と言いそうになってしまうとか。(※2003年当時の話です)
公道を走る飛行機
ところでワタクシ、スゴイ光景を目撃したことがあるのだが、あれはJAXAの機体だったのだろうか? ある日、いつものように子供を自転車にのせて飛行場わきの道を走っていると、係の人から一時停止するよう指示された。止まって待っていると、なんと目の前を飛行機が横断していくではないか!もちろん、子供は大喜び&大騒ぎだ。 飛行機がわたり終わって、 「ご協力ありがとうございました。」 と、お礼を言われたのだが、思わず 「いえいえ。こちらこそ、珍しいものを見せていただきました。」 と、お礼を言い返してしまった。 なぜこのような光景に出くわしたかというと、じつは調布飛行場の道を挟んだ真向かいにも格納庫があるのだ。したがって格納庫からの出し入れの際、飛行機は道をわたらなくてはならない。 横断とはいえ飛行機が公道を走るのである。これは全国的に見ても、じつに珍しいのだと教えてもらった。
お父さんの友
調布飛行場は小型機専用の公共飛行場である。普段、ジャンボジェット機に乗ったり見たりする機会はあっても、小型飛行機やヘリコプターを間近で見られる機会となると、案外少ないのではないだろうか。 この日も、そうした飛行機目当てのお客さんで大変なにぎわいを見せていた。しかも、子供たちよりお父様方のほうが、うれしさを隠しきれない様子だ。喜々とした表情でカメラを構え、滑走路脇にへばりつき、飛行機やヘリが離着陸するたび歓声をあげながら夢中でシャッターを押している。妻子はほったらかしであることは言うまでもない。かくいう私も飛行機や船・電車の類いを見ると、どこか童心をくすぐられたような気分になる。ひょっとすると、ロケットや惑星探査船に対するあこがれの気持ちは、こんなところから通じているのかも知れない。
島の友
一方、「多摩と島しょ、翼でつなぐ調布飛行場」のキャッチフレーズに象徴されるよう、地元の足としての大事な側面も見逃せない。この日も、多摩の山の幸と島の海の幸が販売され、特設ステージでは大島スーパーあんこ娘・調布よさこい踊り・三鷹囃子・太鼓パフォーマンスなどの郷土芸能が披露された。 正午にはここで大抽選会が行われるのだが、この景品がけっこう太っ腹。なんと、大島、新島、神津島への往復航空券や小型機体験搭乗が当たる!しかし、入場者数2万人を越える大イベントだけに倍率も高い。抽選にははずれたものの、調布飛行場にまつわる多彩な魅力を楽しむことができ、満足な一日であった。
管制塔見学への野望
以前この「飛行場まつり」のポスターを見て、一般人にも管制塔を見学するチャンスがあることを知った。飛行場まつりのイベントとして、抽選で○名様とか、先着○名様という感じで、あの管制塔を見学させてもらえるのだ。 とはいえ、飛行場祭りが開催されるのは年に一度。これまでも子供関係の行事と重なったり、所用でスケジュールがあわなかったりで、涙を飲んでばかりいた。しかし私はあきらめていなかった。飛行場祭りへはいかれなくとも、調布飛行場のブースが出展されるコミュニティ祭へ出かけたり、地元の広報誌や掲示板を注意深く見たりして、じっと機会を待っていたのだ。それでも、管制塔へとつながる切符はなかなか手に入らない。 そうこうしているうちに、ふたたび飛行場祭りの季節となった。 「今年の飛行場まつりは10月11日と12日の土・日ね。予定は...えーと、土曜日は子供のバザーだから×...か。でも日曜日なら 行かれる!今年こそ行かれるわ!」 やっとチャンスがめぐってきた。土曜日、バザーのスタッフとして働きクタクタに疲れ果てていた私だが、「この機を逃すまじ!」と、女体にムチ打ってやってきたのである。 受付でパンフレットをもらい、まずは「管制塔見学」の文字を探す。 「あった!管制塔見学:各回先着120名様 時間は、えーっと...」
・・しかし、管制塔見学が行われたのは前日の土曜日のみであった・・ ありゃりゃ。 「今年もダメだったか...。」 しょんぼりする私の目に飛び込んできたのは、 「調布飛行場友の会 会員募集」の文字! これは、もしかして、もしかするカモ
夫「え、だって、野辺山へ転勤になったら、来られないじゃないか。」 私「そしたら野辺山から来ればいいのよ。」 夫「え、それに、この年間予定じゃ、飛行場見学会しか参加できないよ。」 私「その飛行場見学会に参加したいの!」 夫「え、だって、入会金..ゴニョゴニョ...」 私「子供だってこんなに飛行機が好きなんだし、絶対にムダじゃない!楽しめるって」
しり込みする夫を押しきり、入会したのである。
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