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調布飛行場友の会会員限定 第1回飛行場見学会 見学記 〜 いよいよ念願の管制塔へ! 〜 ページ内の写真はクリックで拡大表示します(※一部の写真をのぞく)
2003年12月20日(土)、「調布飛行場友の会」による飛行場見学会が開催された。今回参加したのは友の会会員とその家族。大掛かりな撮影機材を抱えた飛行機マニアから、わが家のような家族連れまで、さまざまな顔ぶれが集まっていた。
すご〜い!充実した1日になりそう
1.飛行場の概要、歴史説明
調布飛行場の正式名称は「東京都調布飛行場」。東京都が管理する小型機専用の公共飛行場である。面積約39ヘクタール、調布、府中、三鷹の3市にまたがり、周囲には国立天文台をはじめ、野川公園、神代植物公園、野川、多摩川など、緑豊かで野趣に富んだ風景が広がっている。ちなみに飛行場のとなりには、FC東京、東京ヴェルディの本拠地としておなじみの「味の素スタジアム」がある。
調布飛行場は東京で唯一、小型機が利用できる公共飛行場なのだが、滑走路は800mと短く、そのうえ、計器飛行進入、及び、特別有視界方式による飛行が認められていない。(要するに、限られた気象条件のもと、パイロットの目視による飛行しか認可されていない。) そのため、天候不良時には利用できず、更に、一ヵ月間の飛行回数も制限され、祝日の利用は禁止、遊覧飛行も禁止、さらに調布飛行場の上空は米軍機の飛行路となっており... 等々、何かとがんじがらめの状態で運営されており、こうした話をうかがうと同情を禁じえない。 ここまで縛られてしまった背景として、騒音に対する苦情や、飛行場そのものに対する反対運動も無関係ではないらしい。まぁ、私が天文台で定期便のプロペラ音を時計がわりにするくらいだから、風向きや天候条件によっては、かなりの音量なのかもしれない。 以下は、調布飛行場に寄せられた苦情の一部である。
「飛行機がうるさくて夜も眠れないんですっ!!」 (えっ、調布飛行場は有視界飛行方式しか認可されていないから夜間は離発着していないのに?) 「キーンっていうジェット音がうるさくてたまらん!!」 (えっ、調布飛行場でジェット機なんて飛ばしてる??) 「戦闘機が低空飛行している。危ないじゃないか!!」 (アンタそりゃ、米軍機じゃ!) ちなみに、天文台上空を「キーーーン」「ゴォオオオオオ」と唸りをあげながら鮮やかに飛行機雲を描いて飛んでいくのも、ほとんどが米軍機。調布飛行場関係の機体ではない。(#米軍機の苦情は米軍へ:p)
こうした厳しい条件下で、飛行場側は近隣住民への配慮を怠ることなく、がんばっている。この日、私たちに説明して下さった飛行場スタッフの言葉を紹介したい。 「このプロペラ音をうるさいと思う方は現実にいらっしゃるわけです。飛行場としても弱者の立場に立って、考えていきたい。」
2.掩体壕(えんたいごう)見学 農機具置き場として使われていた 2003年12月20日撮影 掩体壕とは、軍用機を敵の空襲から守るために造られた格納庫のことをいう。いわば飛行機の防空壕で、戦時中は全国各地の飛行場周辺において盛んに造られた。 大東亜戦争の当時、調布飛行場周辺には60基以上の掩体壕が造られたが、現在まで残っているのは4基だけとのこと。今回私たちは、飛行場に隣接した「調布苗圃(びょうほ)」という都有地に現存する有蓋掩体※1基を見学させていただいた。(※参考:掩体壕の種類について 戦争遺跡見見聞録・資料館) (株)ジャムコの敷地を横切り、柵を抜け、草木が生い茂る都有地のなかへ。あたり一帯は荒涼とした景色がひろがるばかり。どこに掩体壕があるのかさっぱりわからない。まぁ、そもそもが飛行機を隠すためのものなんだから当然か。カムフラージュは今でも功を奏しているようだ。(※現在この場所には「武蔵野の森公園」が造成され、掩体壕も整備補強工事が行われたので、すっかり様変わりしています。) 「こちらです。」 とつぜん茂みのなかに、アーチ型のコンクリート建造物が姿を現した。 (これが掩体壕...。)
草むらに埋もれて古びた外観。その湿ったたたずまいは、かつてこの場所が戦場だった事実を物語っていた。
掩体壕は、いまなお全国各地に点在している。 あるものは史跡として、あるものは住宅地の中に取り残されて、またあるものは草むらの中にひっそりとたたずみながら、日常風景の片隅に戦争の事実をとどめている。 最近、これらを戦争遺跡として残そうという取り組みについて知った。建造物自体はなんの変哲もないコンクリートだ。それをあえて残すことの意味を考えてみたい。 前出の櫻井様の文章を、ふたたび引用させていただく。
誰のおかげで、今こうして、のうのうと暮らしていられるのか。
日本のいまの平和は、 国を、故郷を、家族を、愛する者たちを守るために戦い、 御霊となった屍の上に成り立っていることを、決して忘れてはならない。 合掌。
3.航空機の給油作業を見学
飛行場へともどり、次は給油作業を見学だ。滑走路を背にして、ガソリンスタンドのような給油所が見えてきた。ここでは飛行機が給油所まで自走してきて、給油が終わるとふたたび自走して去っていく。日本では珍しいスタイルとのこと。(アメリカでは普通) 給油が終わった飛行機は足取りも重たそうで、いかにもお腹いっぱい、という感じだ。 プロペラカフェにて昼食 満腹になった飛行機を見てたら、私もお腹すいた〜〜。ジャムコ側から反対方向へ500メートルほど歩き、日本エアロテックの建物へ移動。ここの1階にあるプロペラカフェにて、お楽しみのランチタイムである。
このプロペラカフェについては、次の「大好き!プロペラカフェ」のコーナーにて、 かなり詳しく紹介しているので、のちほど読んでくださいませ
格納庫内にて 航空機の概要説明と整備風景の見学 昼食後は、プロペラカフェのとなりの格納庫へ移動。私たちは飛行機を取り囲み、整備士さんのお話をうかがう。 「飛行機はアルミ合金でできています。とても軽いんですよ。」 と、エンジンを外した機体を片手で持ち上げ、舳先を浮かせてみせてくれた。
飛行機の主翼の断面が、うすいカマボコのような形をしていることがわかる。浮力を得るための形状だ。(ベルヌーイの定理)走っている車の窓から手を出して、手を丸めてみると浮くのと同じ。(よい子はゼッタイ、まねしちゃダメよ!) ふと隣を見ると夫の姿がない! と思ったら、うずくまって、じい〜〜っと何かに見入ったまま動かない夫を発見!こういうときの夫は、大概なにかに入りこんでいるので、話しかけない方がよい。 夫が質問する。 「これは何ですか。」(←英語の教科書みたいだ...) よくみると、飛行機の羽から細い棒のようなものが何本も出ている。なんだろう? すると整備士さんが説明してくれた。 大きいものはアンテナ。空気との摩擦で起きる静電気を放電するためのアースもあるそうだ。計器に障害がでるのを防ぐのだろう。 お〜っと、さわっちゃダメだよ!子供たち。ただの棒に見えるかもしれないけれど、飛行機にとっては大事な部品。それに、もしかするとものすご〜く高価な部品かもしれない。 夫は、宇宙研(※現JAXA)で人工衛星を組み立てる現場にも立ち会っているのだが、場合によってはアンテナ1本でウン百万円!(人工衛星の部品は超精密な特注品なので)という話を聞いたことがある。そんなの壊したら弁償するのは...。肝に銘じよう。
注)管制室のphotoは許可をいただいて撮影したものですが、計器類や管制官のお顔が写らないよう配慮しています。 今回の飛行場見学会は募集時から大好評で、予想を上回る参加申し込みがあったとのこと。で、あまりにも人数が多かったため、管制塔見学は会員本人(またはグループの代表者1名)のみ、そのほかの同伴者には急きょ遊覧走行をサービスしていただけることになった。 私はモチロン、管制塔へ。夫と子供たちは遊覧走行へ。
いよいよ管制塔へ 〜管制塔見学の野望、ついに成就〜
長年あこがれていた管制室へ、ついに足を踏み入れるときがきた。ドキドキする。思えば長い道のりであった。(しぶとい?) 立ち入り禁止のゲートを開けていただき、いよいよ管制塔のなかへ。振り向けば、ありゃりゃ、女性は私ひとりだけですか...。 スリッパに履き替え、幅が狭い階段を4階まで昇る。けっこう急な階段だ。建物と管制室をつなぐ、あの細い首のような部分は階段だったのか〜。ちなみにエレベーターはない。 ああ、管制官の方は1日に何度もこの階段を上ったり下りたりするのね。体が鍛えられそう。きっと息切れなんてしないんだろうな。ハァハァ..。(←私は息切れしました)
飛行機が離着陸するたびに交わされる交信。ああ、この音声がプロペラカフェに流れているのね。 管制官には土地勘が必要不可欠とのこと。管制区域のどこにどんな障害物があるかを詳細に記憶していなければならないそうだ。こうした事情から、あまりあちこち転勤することはなく一ケ所に長く勤める方が多いという。
それにしても広い!近くに視界をさえぎるものがないからだろう。この感じ、野辺山あたりで、ペンションの2階から一面のレタス畑を見わたす感覚に通じるような...。でも東京で、ここまで目の前がひらけた眺めには、なかなかお目にかかれないと思う。
こんもりと天文台の緑の森が見える。管制塔から見た天文台は緑の小高い丘のようだ。
スバラシイ眺め!いつかこの景色を、空から眺めたいなぁ。 (この願いは、後日、大島旅行となって結実するのであった)
今度は大島旅行編、がんばって書きマス...。 大好き!プロペラカフェ を読む
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